2016年11月17日木曜日

働き方改革とは何か

世間では、政府の旗振りや電通の事件もあって、「働き方改革」に対する機運が盛り上がりつつあります。インターネットやソーシャルメディアが劇的に発達し、まさに今は「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」の時代です。会社等の組織は、「個」に犠牲を強いるのではなく、「個」の才能、生き方、倫理観、生活都合などを最大限に尊重した働き方を確立していかねばなりません。一方で、働く「個」も意識改革や行動改革に目覚める必要があります。

少子高齢化が進み人口は増加から減少に転じています。2025年には、年齢構成上人口が最も多い団塊世代670万人がすべて75歳以上の後期高齢者になります。国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上という超高齢社会の到来、人類が未だかつてまったく体験したことがない未知の領域に我が国は突入するのです。

テクノロジーの進化もさらに加速していきます。インターネットが出現して世の中は激変しましたが、今後は、さらにIoT(モノのインターネット)、人口知能、ロボティクス、宇宙開発、医療など様々な分野での飛躍的な技術革新が見込まれています。人工知能の能力が人類の叡智を超えるようになるといわれる「シンギュラリティ」の議論も現実味を増す一方です。

まさに、江戸時代から明治時代への移行や、太平洋戦争による変化にも匹敵する歴史的大変化が、これからいよいよ本格化していくのです。武士や軍人がいなくなったように、今存在する多くの企業や職業が消えて無くなくなり、雇用形態も激変するでしょう。依存型、受け身型、横並び重視型のスタイルを返上して、自らの働き方改革を進めて行くことが求められています。