2016年3月25日金曜日

日本を良くするとは?

二月に引き続き、今月も沖縄を訪れました。沖縄科学技術大学院大学で開催された産学連携をテーマにした国際シンポジウムに招かれたのですが、ちょうど直前にブセナ・テラスで「G1サミット」が開催されたので、こちらにも四年ぶりに参加しました。

G1サミットは、さまざまな経済活動や政治活動がある中で異色の存在です。(株)グロービスを創業した堀義人氏が中心となって二〇〇九年に始まった「日本を良くする」ことを標榜したフォーラムで、現在は「一般社団法人G1サミット」として活動しています。

G1の活動は多岐に渡りますが、毎年二月か三月に、二泊三日の合宿形式で年に一度の「本会議」が日本各地で開催されます。大臣、代議士、官僚、自治体首長、大企業経営者、ベンチャー経営者、投資家、メディア、学者、研究者、学生、芸能人、アスリートなど、分野や年齢を問わず多彩な人達が集まり、日本が抱えるさまざまな課題について垣根を超えた自由な議論が展開されます。敢えて例えるなら、いわゆるダボス会議と呼ばれる「世界経済フォーラム年次総会」のミニチュア版、日本版といったところですが、各界のリーダーや有識者達が一堂に会して議論する場というのはありそうでなかなかない機会だと思います。

G1では、これまでの活動の集大成として、先日「日本を動かす『100の行動』」という本を出版しています。テーマは政策論から技術論まで盛りだくさんですが、「日本を良くする」ことや、「これからの世界における日本の役割」に興味のある人にとっては、頭を整理する上でも参考になると思います。